【個別銘柄考察】トリプルアイズ(コード:5026)
トリプルアイズについて
トリプルアイズは、システムインテグレーションとAIプラットフォームを提供するベンチャー企業である。2008年に会社設立後、事業の基盤となるSI事業とAI事業で着実に業績を伸ばし続けており、且つ他社との業務提携、子会社化等により、今後より一層飛躍が考えられる。
2024年AIバブル崩壊と話題になっており、実態を伴わない企業は株価低迷・淘汰される中で、トリプルアイズは超割安銘柄だと考え、少なくとも3年以内には2~3倍程度の株価になっていると筆者は予想する。
以下は、独自の個別銘柄分析に基づき大きく2つの理由で割安だと判断する。
理由①AIプラットフォーム事業
2024年1月23日のニュースで、東京都心と成田空港を結ぶ京成電鉄の特急「スカイライナー」で、切符やICカードの代わりに顔認証技術が採用されたニュースが話題になっている。もちろん、このニュースは1つの実績にしか過ぎないが、AIを活用した顔認証技術は、既に多くの実績がトリプルアイズにはある。
<AI事業(顔認証技術)での幅広い対応実績>
・「LINE WORKS」内アプリでアルコール検知に利用
・地方公共団体や民間企業の勤怠管理に利用
・百貨店内の顧客動向及び客層分析に利用
・感染対策用兼客層分析に利用
・植物・花の名前を判定するために利用
・・・etc 様々な用途でトリプルアイズの技術が利用されております。
このような幅広い実績が構築できるトリプルアイズの強みとして、AI構築に必要となる
①基盤構築:GPUサーバーの構築、開発、保守
②AIアプリケーションの構築、開発、保守
③デバイス、エッジ端末の開発、販売、保守
上記①~③全てを自社構築でワンストップで提供できることが強みである。

株式会社トリプルアイズ 2024年8月期 第1四半期決算説明書より抜粋

株式会社トリプルアイズ 2025年8月期 第1四半期決算説明書より抜粋
AIソリューション事業業績としては顕著に推移しているため、着実に利益基盤は整っている。
今後、AI関連に伴う顔認証技術に関しては他社との協業情報が発表されることが予想され、その思惑により株価上昇が見込まれるのではないかと予想する。
理由②他社との協業、子会社化
トリプルアイズは、様々な企業と協業、業務提携、子会社化を行い、今後業績が飛躍的に上昇が見込まれる。
<過去の主な実績>
・2023年7月:株式会社ゼロフィールドの連結子会社化
・2024年4月:「LINE WORKS」と連携 顔認証アルコール検知システム「AIZE Breath」
・2024年5月:医薬品卸クラウド販売管理システム「PRISM」事業譲渡
・2024年5月:株式会社BEXの子会社化
・2024年9月:株式会社ゲームカード・ジョイコホールディングスと資本業務提携
2025年8月期の第1四半期決算説明会の中で、代表取締役より「今後の株価対策として他社との事業連携をリリースする」という発言があったため、今後面白い情報が発表される事が予想される。
ただ、特に注目したいのは2024年5月の「株式会社BEX」との子会社化である。
<株式会社BEXについて>
1980年創業に創業し、主な事業内容としては、「自動車分野における機械設計開発事業、先端技術領域の研究・実装」を行っている。
主要取引先の特徴として、「トヨタ自動車株式会社」「株式会社デンソー」「株式会社アイシン」・・・etc、取引先の70%は日本の車業界を代表するトヨタグループからの受注している。

株式会社トリプルアイズ 2025年8月期 第1四半期決算説明書より抜粋
「トヨタ自動車」×「BEX」×「トリプルアイズ」の3社シナージーが組み合わさる事で、「クラウドインフラの整備」「画像認識AI」「グロックチェーン技術」「電気自動車へのGPUサーバー提案」の実現が可能となる為、今後トヨタ自動車の業績や、車業界に関するAI関連の思惑が発表された場合、トリプルアイズも大いに関連銘柄となり、思惑によって株価上昇の見込みがある事が予想される。
先日、NVIDIAとトヨタ自動車の自動運転AI開発でニュースが話題となっているが、この主の話題は今後も多く発表されるため、トリプルアイズにとっては追い風となるニュースばかりである。
最後に

2025年1月31日終値1,193円となっており、株価下落トレンドが継続している。また、トランプ大統領による関税等の不確実性もあるが、トランプ大統領は経営者でもありアメリカの株価を底上げるための方だと考えているので、短期でみれば下落リスクを検討する必要があるが、もし1,000円割れの株価が来た場合、積極的に狙っていきたい銘柄である。
